【剣盾S11】対面偽装キュウコンアシレーヌ【最終1849-860位】

 はじめまして、ジュニアと申します。

 最終三桁という順位を記録出来たので、使用した構築を記事に書かせていただきます。

 

【構築経緯】

 前シーズンで環境の上位に対して通りの良かった水+フェアリーの範囲を持つ「アシレーヌ」を軸に、天敵の「パッチラゴン」にも打ち合えるように高い素早さから壁を貼れる「アローラキュウコン」と組ませる所から構築を組み始めた。「アシレーヌ」と相性補完の取れる「ヒートロトム」と「ギルガルド」、受けループに対して強く出れる「一撃ウーラオス」と「パッチラゴン」の超火力コンビを採用して構築が完成した。

 

【コンセプト】

・「キュウコン」で壁貼り+「アシレーヌ」で瞑想積んでダイマックス、後続でスイープ。

・相手に「パッチラゴン」がいない場合は「ヒトム」と「アシレーヌ」でサイクルを回して相手方のダイマックスをいなしつつ、有利対面でこちらのダイマックスを押し付けていく。

 

【個体解説】

キュウコン(アローラ)@光の粘土
臆病 H84 B52 C116 D4 S252
オーロラベール/吹雪/ムーンフォース/絶対零度

 構築の組み始め。「パッチラゴン」や「ウーラオス」などの超火力に対して打ち合いを可能にする為の壁貼り要員。シーズン序盤は期待通りの働きをしてくれたが、環境にゲンガーが増えたことで終盤は殆ど選出できなかった。役割対象が前述の二体くらいしかいなかった為、鬼火持ちの「ゲンガー」や「マタドガス」に変えても良かったかもしれないとシーズンが終わってから気付いた。調整はスカーフ意地っ張り「ウーラオス」の水流連打確定耐え。

 


アシレーヌ@食べ残し
図太い H172 B252 C52 D20 S12
熱湯/ムーンフォース/身代わり/瞑想

 構築の軸となるポケモンの筈だったがシーズン終盤では前述の「キュウコン」同様に想定していた以上の活躍はできなかった。しかし、「両ウーラオス」に対して後投げが安定する事や「パッチラゴン」対策に出てくる地面タイプに役割を持てる事から選出率は圧倒的に高かった。「ナットレイ」や「ドヒドイデ」を意識して前期から一貫して身代わりを入れたこの型を採用していたが、終盤にはそもそも受けループと当たることが殆ど無かったので結果論を言えば命の珠を持たせて殴った方が強かったかもしれない。

 


パッチラゴン@拘りスカーフ
意地っ張り A252 B4 S252
電撃くちばし/逆鱗/燕返し/火炎放射

 環境最強ポケモン。ミラーに強く出るためにスカーフを巻くことでスイープ役として申し分無い活躍ぶりを発揮してくれた。相手の「アシレーヌ」や「マリルリ」の処理はこいつに一任していた為、二割を引いて負ける事もあったがそれ以上に勝ち星が多かった。構築単位で重い相手はこいつのダイマックスで無理矢理に突破する事もあり、本来の役割対象の倍以上の範囲をぶち抜いてくれた火力お化け。相手パーティに地面タイプがいる場合は容易に誘導選出できたので有利対面でダイドラグーンを押して対処していた。選出した試合は全てこいつの動かし方で勝敗が決まっていたと言っても過言ではない。



ギルガルド@気合の襷
意地っ張り A252 D4 S252
アイアンヘッド/インファイト/影撃ち/剣の舞

  対面性能に特化した自称最強の「ギルガルド」。「ゲンガー」入りの構築には迷わず初手に出していた。意地っ張りなのでダイマックス無振り珠「ゲンガー」が珠ダメージ込みで影撃ち確定二発、B無振り「マリルリ」がアイアンヘッドで確定二発、HA振り「カビゴン」がインファイトで確定二発などこちらの「アシレーヌ」が通りにくいポケモンに対してとにかく強かった。襷を持たせたことで本来なら相性不利な「悪ウーラオス」や「ホルード」に対しても役割を持てたのも偉かった。剣舞は撃つ機会が殆ど無かったので他の技に変えても良かったかもしれないが、この技構成で型はまず完成していた。



ヒートロトム@突撃チョッキ
控えめ H252 C252 S4
オーバーヒート/10万ボルト/ボルトチェンジ/悪の波動

  シーズン1から愛用している型のチョッキヒトム。元々「トゲキッス」受けに育成した個体を前期環境に多かった「リザードン」と「モロバレル」の並びを崩す為に流用した。本構築の要と言えるほどの活躍ぶりで、「アシレーヌ」や「ギルガルド」との相性補完が良いことから最終日はほぼ毎試合選出していた。シーズン終盤には上記の役割対象とは殆ど当たらなかったが、「アシレーヌ」が苦手な「ゲンガー」+「ホルード」の並びに強かったのと終盤に増えた「ナットレイ」に選出圧力をかけられたので全く腐ることは無かった。ダイマックスした際に有利対面でダイバーンを撃って晴らすことで後ろから出てくる「水ウーラオス」や「マリルリ」にも有利に立ち回ることが出来た。



一撃ウーラオス@拘り鉢巻
意地っ張り A252 B4 S252
暗黒強打/不意打ち/インファイト/蜻蛉返り

 「モジャハピ構築」キラー。前期一位のなごし氏が使っていたような受け回し主体のパーティや、「サザンドラ」+「ギルガルド」の並びにめっぽう強かった。特に前述したモジャハピの並びに対しては「ハピナス」対面でダイマックスすればモジャンボがダイナックル→ A+1キョダイイチゲキを耐えられないので、こいつ一体で構築を破壊出来るレベルだった。タイプ一致不意打ちによるスイープも優秀。鉢巻を巻いた一撃ウーラオスはもはや説明不要の強さ。

 

 

【選出例】

キュウコン+アシレーヌ+パッチラゴンorヒートロトム

 基本選出。「アシレーヌ」が刺さっている構築にはこの並びで出せば問題ない。壁さえ貼ってダイマックスしてしまえば「パッチラゴン」の電撃くちばしも耐えるので何も考えずに無双できる。

 

ギルガルド+ヒートロトム+アシレーヌorパッチラゴン

 「ゲンガー」もしくは「マタドガス」入りの構築に対して。必ずと言って良いほど初手に出てくる上に、「ギルガルド」対面ではまず引かないのでアイへ→影撃ちで確実に処理できる。むしろそれ以外の対面を作ってしまうと負けかねないのでこうするしかなかった。

 

・一撃ウーラオス+ヒートロトム+アシレーヌorパッチラゴン

 対受け回し構築。上記した通り悪ウーラオスの火力を押し付けていく。

 

  構築を組んだ当初は壁貼り+瞑想積み「アシレーヌ」で無双という対面ベースの動きを想定していたものの、同じような対面系の構築が増えたことや「ゲンガー」など対フェアリーに強いアタッカーが終盤に流行していたこともあってコンセプト通りの動きよりも「ヒトム」や「ギルガルド」でサイクルを回して裏から「アシレーヌ」を出すような立ち回りの方が結果的に多かった。

 シーズン序盤は多少の不利対面でも「アシレーヌ」でダイマックスする動きを優先していたが、相手の並びに合わせて「アシレーヌ」をクッションに「ヒトム」のダイマックスを通すという戦法に変えたところ勝率が大きく上がった。さらにこの二体でサイクルを回しつつ裏から「パッチラゴン」を通すという動きもシンプルに強かった。

 

 

【最後に】

 色違いアシレーヌを使いたくて組んだ構築でしたが、お気に入りのポケモンたちと一緒に最終三桁に残るという目標は達成出来たので感無量です。ただ、レートを溶かしてしまうのを恐れて最終日は殆ど潜れなかったことや自分の立ち回りのミスで負けたことを考えると、構築自体はもっと上位を目指せる強さだったはず。改善点を見直して冠の雪原が解禁された環境でどれだけ戦えるか試してみるのも面白いかもしれません。

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使用TN:じゅに

最終860位 レート1849